ブルー・ハートをご覧いただく前に
NPO法人 人身取引被害者サポートセンター ライトハウスは、2015年2月に啓発マンガ「BLUE HEART〜ブルー・ハート〜」を発刊しました。
日本国内で深刻化する子どもの性の商品化による被害を未然に防ぎたい、そのために子どもたち自身が知識や知恵を身につけ、自分の身を守ることができるようになれたら、また、何よりも一人でも多くの大人が被害の実態について知り、子どもたちの味方になって欲しい、との願いを込めて制作しました。
マンガは発刊以来、保護者や学校教職員、図書館司書をはじめとする自治体職員、児童福祉関係者、医師、ソーシャルワーカー、大学生、等々多くの方々にご活用いただいております。
また、この取り組みは、20以上のメディアに取り上げられ、2015年8月にはマンガの第1話がドラマ化され、テレビで放映されました。2015年10月には、台湾の台北北区ロータリークラブがマンガを中国語に翻訳し、BLUE HEART中国版が発刊され、現地の中高生に配布されました。
2018年には、インターナショナルスクールの高校生が中心となって英訳作業に取り組み、BLUE HEART英語版を発刊しました。
BLUE HEARTを読み、自分が置かれている状況とマンガのストーリーが似ていることに気づき、「これは相談していいことなんだ」と思えたと話してくれた相談者の方々も多くいます。
より多くの子どもや若者たちのもとにこのマンガが届き、被害予防や被害への早期対応につながればと思います。そして、このようなマンガを作り、子どもたち自身に性の商品化から自分の身を守るよう、警鐘を鳴らさなければならない日本社会が変わることを切に願っています。
マンガのWEB閲覧版は下記よりご覧ください。
下記より各ストーリーに飛ぶことも可能です。
なお、マンガをダンロードにてご利用されたい場合は、 申請フォームにてお申し込みください。
第1話
★10代に多い買春・ポルノ被害
買春とは、金品などを代償として性交渉をもつこと。援助交際も含まれます。18歳未満の子どもを買った場合は、児童買春という犯罪になります。金品を渡して未成年者の体をさわることも違法行為です。
被害にあった子は、ほとんどの場合「心配をかけたくない」「誰にも知られたくない」「自分が悪いんだ」と思うため、両親など身近な人にほど打ち明けることができません。また責任感が強い子であれば、自分だけの力でなんとかしようとして、悪どい加害者に逆に追い込まれていってしまうこともあります。本編の主人公ユミも、そうして苦しんだ1人なのです。
第2話
★男子の性被害も増えている!
女の子だけでなく、男の子もセクハラ、児童買春、画像や動画を売られるなどの児童ポルノ被害などにあっています。ある高校を対象にした調査では、性的なからかいから暴行や脅迫をともなったレイプまで、いわゆる性暴力を受けた経験をもっているという男子生徒は、3年生では3人に1人という結果でした(『思春期の性衝動』日本性教育協会 2008年より)。相手が「いやと言わないから」といって、性的な言葉を投げかけたり無理やり体に触れることは暴力です。加害者は法律違反で逮捕されます。本編の主人公カイトの経験をもとに、見過ごされがちな男子への性暴力を考えてみましょう。
第3話
★リベンジポルノは卑劣な脅迫手段
自分のとてもプライベートな写真を、友だちや彼(彼女)が勝手にネットに載せてしまったら? 考えてみただけで怖いことですよね。リベンジ(復しゅう)のために、嫌がらせのために、はたまた相手を困らせるために、相手の顔や体が写った画像や動画をネットなどで流すことを「リベンジポルノ」と言います。
これもネット社会で多発する被害の一つです。本編の主人公ハルカは、中3の時に送った自撮り画像がもとで高校生になって苦しみます。そのように軽い油断から巻き込まれるということ、そして誰もが気づかぬうち簡単に加害者にもなりうることについても考えてみましょう。
第1話
★10代に多い買春・ポルノ被害
買春とは、金品などを代償として性交渉をもつこと。援助交際も含まれます。18歳未満の子どもを買った場合は、児童買春という犯罪になります。金品を渡して未成年者の体をさわることも違法行為です。被害にあった子は、ほとんどの場合「心配をかけたくない」「誰にも知られたくない」「自分が悪いんだ」と思うため、両親など身近な人にほど打ち明けることができません。また責任感が強い子であれば、自分だけの力でなんとかしようとして、悪どい加害者に逆に追い込まれていってしまうこともあります。本編の主人公ユミも、そうして苦しんだ1人なのです。
第2話
★男子の性被害も増えている!
女の子だけでなく、男の子もセクハラ、児童買春、画像や動画を売られるなどの児童ポルノ被害などにあっています。ある高校を対象にした調査では、性的なからかいから暴行や脅迫をともなったレイプまで、いわゆる性暴力を受けた経験をもっているという男子生徒は、3年生では3人に1人という結果でした(『思春期の性衝動』日本性教育協会 2008年より)。
相手が「いやと言わないから」といって、性的な言葉を投げかけたり無理やり体に触れることは暴力です。加害者は法律違反で逮捕されます。本編の主人公カイトの経験をもとに、見過ごされがちな男子への性暴力を考えてみましょう。
第3話
★リベンジポルノは卑劣な脅迫手段
自分のとてもプライベートな写真を、友だちや彼(彼女)が勝手にネットに載せてしまったら? 考えてみただけで怖いことですよね。リベンジ(復しゅう)のために、嫌がらせのために、はたまた相手を困らせるために、相手の顔や体が写った画像や動画をネットなどで流すことを「リベンジポルノ」と言います。
これもネット社会で多発する被害の一つです。本編の主人公ハルカは、中3の時に送った自撮り画像がもとで高校生になって苦しみます。そのように軽い油断から巻き込まれるということ、そして誰もが気づかぬうち簡単に加害者にもなりうることについても考えてみましょう。
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